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Thunderbolts* (2025)を観て@GCS池袋

  • Writer: Nebula
    Nebula
  • 5 days ago
  • 5 min read

Updated: 2 days ago

We can't stop him alone. No one can. But we can find a way together."


はじめに

Oppenheimer (2023)再上映に続き2回目のGCS池袋。

今回はマーベルの最新作 Thunderbolts* (2025)を観に行きました。

前回と同じくIMAX 2D。窓から見える景色が綺麗です。
前回と同じくIMAX 2D。窓から見える景色が綺麗です。
m-26席(青丸)で鑑賞しました。
m-26席(青丸)で鑑賞しました。
座席からの景色
座席からの景色

あらすじ

NYの街に突如として現れた大きな黒い影。これにより世界は再び大きな脅威と直面する。謎多きCIA長官のヴァレンティ-ナは、誰がこの脅威から世界を救うのかを問いかけるが、絶望の中立ち上がったのはウィンター・ソルジャーことバッキーだった。彼が仲間に誘ったのは悪事を犯した過去を持つエレーナ、ジョン・ウォーカー、レッド・ガーディアン、ゴースト。そこにボブと名乗る謎の男も現れ… マーベルの新チーム「サンダーボルツ*」はアベンジャーズにかわって、この脅威から世界を救うことはできるのか?

ABSOLUTE CINEMA✋😮🤚

感想

Phase 5の締めくくりに相応しい良作。だと思います。


元悪人たちの抱える鬱・トラウマ・虚無感を大きな軸にアクションと陰謀を掛け合わせたストーリーになっています。

EEAAO (2022)のベーグルを思い出しました。

(追記:そういえば今回の映画はEEAAOのグループが音楽を担当したらしいです!)

観客の私たちにも身近な「闇」について描かれており、ヒーローものでは珍しく何だか共感できる作品になっているように感じます。


現実に凄く近い色使いで、ダークな雰囲気でずっと展開されていきます。

これはおそらく主人公たちの心を反映した基調なのでしょう。

エレベーターの場面
エレベーターの場面
(ほぼ)同じ場面
(ほぼ)同じ場面

CGの色味も噛み合っていた気がします。

(特にThe Voidの影が完璧だと思いました。デザインの発想元はダークだけど...[1]

やっぱりダークな色味。影も怖い。
やっぱりダークな色味。影も怖い。

ルイス・ポールマン(ボブ役)の演技も素晴らしかったです。

面白キャラみたいな雰囲気をしながらも、心の闇を抱えている様子が明らかに分かる眼をしていました。

当然口調からも空虚感や心の不安定さが感じられますが、画面への一瞥でもまたそれと同じくらいの感情を見せていた気がします。


実は直前に他作品で同名(ボブ)の役を演じていたらしい。笑[2]

なんか可愛いシーン
なんか可愛いシーン
覚醒しちゃうシーン
覚醒しちゃうシーン

予告編に出ていなかったので写真はありませんが、後半でヴァレンティーナに逆らう眼、精神世界でメンバーに抑えられて流す涙も好きなシーンの一つです。


プラクティカルなアクションも凄く良かったです。

開始2秒で出てくるエレーナのビルダイブに始まり、4人が焼却炉に集まった時の戦闘シーンも見応えがありました。

エレーナの投げたナイフが全員巡ってまた本人の元に戻ってくるのが良いですね。

ビルダイブ
戦闘シーン(1:14あたり〜)

超大規模の脅威に立ち向かう...みたいなのもいいけど、こういう街レベルで市民を助けながら戦うタイプのクラシックで王道なストーリーが久々に見られて嬉しかったです。

バッキーが終始かっこいい。
バッキーが終始かっこいい。

クライマックスは若干plot convenienceな感じがしたけど...精神世界だし許せます。

あとエレーナ以外のキャラのトラウマ邂逅も描いて欲しかった感はあります。

…ただそれ込みでも普通に良いストーリーでした。

たまにはビーム/魔法撃ちまくりのクライマックスじゃないマーベル映画も悪くないな、と。


最近の、特にポスト・エンドゲームのマーベルにはこんなにホールサムなものはなかった気がします。

私たちは誰もが空虚感を抱えており、それを完全に消すものはできません。

でも家族で、仲間でそれに立ち向かえば少しはマシに思えるようになります。

作中の We can't stop him alone. No one can. But we can find a way together." という言葉がより私たちの心に刺さりますね。


メッセージ性のあるマーベル映画は割と珍しいと思います。

パッと思いつくのはワンダ関連の話でしょうか。

家族を失い、恋人を失った事により心に闇、特にグリーフが育つという内容だったのを覚えています。

本作は空虚感という種の「闇」を自然と(観客が共感できるスケールの)ストーリーに織り込みつつ、かといって複雑すぎる含みの持たせ方もしないという良いバランスが取れていました。

書いているうちに「最近の」どころか今まで見てきたマーベル作品の中でもトップレベルに良い映画な気がしてきました。


また、個人的には昔のノスタルジアにも頼らずちゃんといいストーリーを作ってくれたのが本当に嬉しいです。

Deadpool & Wolverine (2024)みたいなノスタルジアどっぷり浸かりまくりの作品も悪くはないですが...明らかに寿命の短い形式ですよね。

新しめのメンツでしっかり良い映画に仕上がったので未来は明るい...気がします。多分。(マルチバースサーガ=ノスタルジアサーガみたいな所があるのでちょっと断定はしにくいかも...。ただ次サーガ良い感じにできるんじゃないか!?という期待は膨らみました。)


*の件もしっかり回収してくれて満足。


ちゃんとクレジットとかも観切りました。

ポストクレジットが観たいから…というのもあるけれど、作中の音楽を聴きながら映画の内容を思い返せる所が結構好きなので他のフランチャイズの作品でも大体最後まで残ってます。

1個目のポスクレは単純にコメディで好きでした。

実は映画館にパッケージが置いてあります。

パッケージ
パッケージ

2個目のポストクレジットもテンション上がりますね。

Fantastic Four: First Step (2025)、かなり期待してます。

…とはいえこのポスクレ、超盛大ネタバレじゃない...?

incursion阻止できなくて地球滅亡、Fan4がロケットで次元移動して逃げてくる+インフィニティーウォーのハルクの要領でアース616の誰かに新たな脅威を伝える...みたいな内容になる気がします。

商標とかの細々した話は全部Fan4+新しい脅威で吹き飛ぶんじゃないかなと予想。

結局みんな団結する、的な。


あとエンドロールに現実世界のプロパガンダのオマージュだったりがあってちょっと笑いました。


色々書きましたが、良い作品でした。

Disney+に来たら絶対もう一回観ると思います。


おまけ:

ゴーストのスーツめちゃめちゃかっこよくないですか!?!?

ヘルメットも良いけどコートの長い感じが特に好きです。


参考

  1. Paur, J. (2025, April 30). Marvel’s THUNDERBOLTS* director says the void was inspired by Hiroshima’s nuclear shadows — GeekTyrant. GeekTyrant. https://geektyrant.com/news/marvels-thunderbolts-director-says-the-void-was-inspired-by-hiroshimas-nuclear-shadows

  2. Marston, G. (2025, May 1). Thunderbolts actor wanted to change his character’s name but was told no: “It’s in the comics, you can’t change that.” GamesRadar+https://www.gamesradar.com/entertainment/marvel-movies/thunderbolts-actor-wanted-to-change-his-characters-name-but-was-told-no-its-in-the-comics-you-cant-change-that/

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